3月3日 雨

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手が塞がっていて、手を繋いでやることが出来なかったが、美佳の気持ちを悟るには十分な行為。 すっと、屈み、 「後でキスしてやるから我慢な」 と耳元で囁いた。 すると、真っ赤になった美佳。 うわ、かわいい過ぎ。 ケーキと、この置き物がなかったら、今ごろ、オレは、人目も気にせず襲っていたかも。 そんなオレに美佳が言った。 「アレの時って、わりとエッチになるんだよ。今日は、き、気持ちいいことしてあげる」 声が震えて、語尾が小さくなったが、確実に聞こえた。 うん。こういう女の子の日もいいかもしれない。 ドキドキさせられたオレは、ケーキと置き物は、うまく出来た時のご褒美にしようと密かに思った。 今日は、ひな祭り、女の子の日。 思い出に残る一日になりそうだ。
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