3月10日 曇り

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「あ……うん。メールきたから、今日の予定を伝えた」 「…ったく。アイツは、確信犯だな」 オレは、川口を招き入れると、ため息が漏れた。 学校では、生徒や同僚らに帰宅の邪魔され、今日はこれ。 オレに、美佳との時間を邪魔する奴らが多過ぎる!! いい加減、ゆっくり二人で過ごさせてくれ。 今までの分、取り返させてくれ。 「センセ、久しぶり。あ、美佳。ハイ、これ。結婚祝い」 息つぎをどこでしているのかわからないような勢いで話す川口に圧倒されたのは、美佳も一緒だったようだ。 「亜梨、落ち着いてよ。てか、まだ、結婚してないし」 そう、オレらは、まだ正式にはしてないことになる。 「はぁ!?何、それ。先生の独占欲でついた嘘とかマジうけるんだけど」 いや、川口。 意味わかんねぇよ。
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