3月13日 曇りのち晴れ

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見慣れた景色に、気づいたのだろう。 「あー、一応、寄るけど、メインは実家じゃない」 「え?オウチに寄るの?どうしよう!こんなギャルっぽい恰好で来ちゃったじゃん。あッ!!手土産!!手土産無いよー」 今更、恰好も手土産も、必要ないじゃないか。 「別に、よくねぇか?」 「もう、バカ!何にもわかってない。こういうことは、大事なの。駿一のご両親に、常識の無い子だって思われちゃうじゃない!」 「そんなもんか?あの親だぞ。何も考えてねぇだろ!」 ジロリと睨みつける視線を横から感じながらも、そう反論したオレ。 「駿一は、わかってない!これだから、幼い嫁はとか言われたら、どうしてくれるの?」 ドラマや漫画の見すぎだろ? ゴクリと、そう出かかった言葉を飲み込んだ。
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