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「おはよう」
「あ、おはよう」
シーツを目の下まで引っ張りあげて、恥ずかしそうな仕草をする美佳がかわいい。
「美佳、悪いけど、オレ学校。シャワー浴びてくる」
「うん」
「一緒に来る?」
そう冗談半分に言ったオレに、高速で首を横に振った美佳。
「否定し過ぎだろ?軽く、へこむ」
フラフラと立ち上がりシャワーを浴びに行くオレの手を、美佳がとった。
「ごめんなさい」
別に怒っていたわけじゃないから、頭を撫でて、冗談と言ってシャワーを浴びに行った。
戻ってきた時、既に、服を着ていた美佳。
「シャワー浴びねぇの?」
「うん。帰ったらでいい」
「恥ずかしいとかいうなら、見ないようにするぞ」
「いや、違くて、時間、間に合わないでしょ?」
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