3月17日 曇り時々晴れ

2/6

5769人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
気づけは、同棲を初めて、半月があっという間に過ぎていった。 週末の今日は、デートしたいらしい。 どこに行きたいか聞いたオレに対して、帰ってきた答えは、オレの地元。 オレが、行っていた場所、歩んできた歴史をみたいとか。 その為に、先程から、キッチンに立ってお弁当を作っている美佳。 来ないで!と拒絶され何を作っているかわからないが、甘いにおいが漂い、食欲をそそる。 そもそも、美佳の料理は、得意じゃないと言うわりには、まずまずで、この先、得意になったら、どんな凝った料理が食べられるのか……そんな興味がわいて来る。 車のキーを指で回し、手持ち無沙汰を解消させながら、美佳の後ろ姿を見る。 この後ろ姿が、色っぽくて好きだなんて、美佳は知っているだろうか?
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5769人が本棚に入れています
本棚に追加