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気づけは、同棲を初めて、半月があっという間に過ぎていった。
週末の今日は、デートしたいらしい。
どこに行きたいか聞いたオレに対して、帰ってきた答えは、オレの地元。
オレが、行っていた場所、歩んできた歴史をみたいとか。
その為に、先程から、キッチンに立ってお弁当を作っている美佳。
来ないで!と拒絶され何を作っているかわからないが、甘いにおいが漂い、食欲をそそる。
そもそも、美佳の料理は、得意じゃないと言うわりには、まずまずで、この先、得意になったら、どんな凝った料理が食べられるのか……そんな興味がわいて来る。
車のキーを指で回し、手持ち無沙汰を解消させながら、美佳の後ろ姿を見る。
この後ろ姿が、色っぽくて好きだなんて、美佳は知っているだろうか?
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