3月2日 快晴

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親から預かっただろう手土産を片手に持ち渡しながら。 「おう。とりあえず、上がれ」 昨日のうちに身の回りのものを親御さんから勝手に預かったので、膨れると思ったが、すごく嬉しそうだ。 「ねぇ、外、出ていい?」 窓の向こうを指差し美佳に頷き、オレも後を追うように外に出た。 「ふふふ、昼間だとこんな風に見えるんだね」 思い出す、あの美佳の誕生日の夜。 強く好きだと意識した瞬間だ。 「あー、だな。あんま、見ないけど」 普段は仕事でいない。 土日も特に窓を開けて景色を見たりしないオレは、無関心だった。 「もうッ!!少しくらい一緒に感動してよッ!!」 そう言いながら部屋に戻る美佳を無言で追いかけた。
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