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「ん。ゴムだね。オレ達、今日が初夜みたいなもんだし」
「何、考えてるの、あの親は」
恥ずかしがる美佳にオレは追い打ちをかける。
1箱ならまだしも、3箱。
ご丁寧に手紙つき。
『卒業までは、避妊してちょうだい。ステキな夜を』
お母さん、元教師だったよな?
と言いたくなるくらいラフだ。
「美佳、箱だけじゃなかった。これ、つけてくれる?」
渡したのは、昨日、詩織からもらった男心を擽るらしい下着。
中はまだチェックしていないが、美佳は、袋の中を覗き、首を横に振った。
ここまで待ったんだ。
簡単に俺が引き下がると思うなよ。
「美佳。オレのことまだ我慢させる気?」
耳元で囁くと、力が抜けた美佳。
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