ようこそ、“恋のキューピッド"へ

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――その日の昼休み。 俺は弁当を食べたあと、中学からの友達3人と校内を歩き回っていた。 玄関前にさしかかった時だった。 「おい、これ見ろよ」 チビ(あだ名。だげど、俺より2cm背が高い)が掲示板を指差していた。 「どうした?」 そいつが指していたのは、一枚のピンクの紙だった。 そして、その紙には大きく 『ーーその恋、叶えます!!ーー』 と書いてあった。 「あ、それが噂の“桜色のポスト”か」 俺の隣にいたメガネ(あだ名)が言った。 「え、何それ?」 天然(やっぱりあだ名)がそう言うと、チビは目を丸くした。 「お前、知らねーの!? この噂は、この学校の常識だぞ!!」 常識だったのか!? 桜色のポスト。
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