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『私はもっと強くならなければならない。でも、落ちこぼれとペアだなんて…』
沙羅はそんなことを考えている内に、眠りに入っていった。
一方、龍也は学生寮の自室で本の続きを読んでいた。
「ハッピーエンドっ」
パタンと本を閉じ、几帳面に並べられた本棚に本を直した。
『水野沙羅か…。プライドの高いお嬢さまで、力に固執する貴族の跡取り娘ってところか。面倒なことで』
龍也は自身のパートナーを思い浮かべ、先が思いやられると頭を抱えるも就寝した。
―――今、時は動き出す。歯車は廻り始めた。ゆっくりと、でも確実に―――
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