†第二章†

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「分かってますでしょ、先生も? 僕は戦えませんって」 龍也が苦笑いで海斗に言う。海斗もいつものこととは言え、より一層の無気力そうな雰囲気を放つ。 「恭輔、お前からも言ってやれよ」 恭輔に海斗はふるもお互いに龍也の頑固さを知る者同士薄々、結果は理解している。 「先生! 早く授業を!」 上の観客席に上った生徒に注意され渋々と海斗は闘技場にたった。 「なら今から授業始めるぞ、いいな!」 そう大きな声で言い、背を向ける龍也に海斗は小さな声で 「過去に何があったかは知らないがそう気負うな」 「……忠告は受け取っときます七魔導の【剣帝】さん」 海斗は振り向くも龍也は先に行った恭輔を追って行った。
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