†第二章†

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「やるなぁ、あの勝ったやつ」 上の観客席で、一番前の手摺りに手でもたれながら恭輔が言った。 「うん、凄い技術だね。どっかの誰かさんに教えてあげて欲しいくらいのね」 龍也が皮肉混じりで恭輔に返事をし 「何だと? 合わないんだよ、細かいのは。俺の魔武器も魔力付与だからなぁ。魔力付与は常時発動されるから、一度は【能力発動】って言ってみたいぜ」 恭輔はそう言って、自分の魔武器が入っている指輪を触った。 魔武器は基本的に指輪や腕輪などの装飾品に魔法で収納されている。 「龍也の魔武器って、どんなのだ? 龍也は一応、先程のネックレスの他にもう一つの十字架のネックレスが着けているが誰も見たことがない。 「機会があればね」 そう龍也は悲しそうに微笑んだ
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