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「次、久遠奈美と火乃宮恭輔」
海斗の声に、恭輔は返事して走って行った。
「始め!」
「行くわよ。火乃宮君」
奈美は、腕輪を前に出し
「【鳶酉】(トビドリ)」
腕輪から出てきたの一本の短剣であり、手にとり構えた。
「来いよ」
恭輔は魔武器をださずに自然体の構えで奈美を待つ。
「ナメないで! 【能力発動】」
奈美が短剣を恭輔に向けると、切っ先が真っすぐに恭輔に向かって伸び、恭輔の左肩を掠った。
「へー、やるじゃん。伸びるんだ」
恭輔は自分の前で拳を合わせると両手と両足に火を燈した。
火と言うよりも炎と言った熱量で、恭輔は涼しそうな顔をしているが舞台の気温が上がっている。
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