†第二章†

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「次、久遠奈美と火乃宮恭輔」 海斗の声に、恭輔は返事して走って行った。 「始め!」 「行くわよ。火乃宮君」 奈美は、腕輪を前に出し 「【鳶酉】(トビドリ)」 腕輪から出てきたの一本の短剣であり、手にとり構えた。 「来いよ」 恭輔は魔武器をださずに自然体の構えで奈美を待つ。 「ナメないで! 【能力発動】」 奈美が短剣を恭輔に向けると、切っ先が真っすぐに恭輔に向かって伸び、恭輔の左肩を掠った。 「へー、やるじゃん。伸びるんだ」 恭輔は自分の前で拳を合わせると両手と両足に火を燈した。 火と言うよりも炎と言った熱量で、恭輔は涼しそうな顔をしているが舞台の気温が上がっている。
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