†第二章†

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「そうですよ。僕は立ち止まってしまった。歩みを止めてしまった」 さっきとは打って変わり、冷たく恭輔すら、ゾっとする声で美奈に龍也は言った。 「力から逃げた? 自惚れないでよ。あんたがどんだけ強いかは知らないわよ。でも、私はあんたには負けない」 沙羅が真っすぐに言い放ち、龍也はその言葉に少し微笑んだ。 「僕は弱い、だから落ちこぼれなんです」 「ったく、龍也も頑固だな全くよ」 恭輔がそう言って、恭輔と龍也は舞台場から教室へと歩いて行った。
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