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「で、そのペアがこの僕だったって訳ですね」
引き攣った顔で龍也は沙羅を見上げ、立ち上がる。
「わ・た・しは嫌ぁ!」
本人の前でそれはと、後ろで女の子は苦笑いを浮かべるが龍也は、ため息。
「まっ、妥当な反応ですかね。僕は落ちこぼれですから」
龍也は軽く笑うが前髪で目が良く見えないため、すこし不気味である。
「で、今から学園長に抗議しに行くの、いいわね」
返事を聞かずに沙羅は走っていってしまった。
龍也はまた一つ、大きなため息を付いた。
「行くべきですか?、久遠さん」
女の子…久遠奈美は急に鋭い目をして、
「喋りかけないで」
そう言って、走っていった
龍也はまた一つため息。
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