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龍也はリース学園だけじゃなく世界から見放された異端者、廊下を歩けばヒソヒソと他の生徒は龍也を見ながら話している。
「学園長、水野沙羅です」
学園長室にノックをし、返事をしたところで3人は中に入った。
「来ると思っとったわい」
学園長は長く白いあごひげをさすりこちらに目をやった。齢は60くらいでこの世界を代表する【七魔導】の一角担う人物である。
「初めに言うておく、ペアは変えんぞ」
「えっ…」
今から言おうとしたことに釘を刺され、沙羅は呆気にとられた。
「何故ですか?」
「おぬしには才は充分にあるが他人を特に下の者を顧みない。それじゃ、いつまで経っても本当に強くなったとは言えんからな。これは学園長としてはなく【賢者】の1人としてのアドバイスじゃ」
沙羅の問い掛けに学園長は応え、沙羅は黙ったままでいた。
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