†第一章†

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「でも「課題や考査に関しては譲歩はするがの、これでよかろう。さぁ、わしはわしで忙しいんじゃ。千石龍也以外は退室して貰うからの」 学園長に言われ、しぶしぶ沙羅は学園長室から出て待機していた美奈と合流しようと扉に手をかけた時、 「水野君、目に映る物が全てじゃないし、力が全てじゃない。見誤るなよ」 沙羅は一瞬止まるも「失礼しました」と出て行った。 「で、僕に何のようですか」 「そんじゃーの」 その言葉の後に、龍也に向かって殺気を使った気当たりをし、カタカタと窓や書類が揺れるも 「やめて下さい、学園長」 龍也は、顔色1つ変えない。 「いつまで、偽る気じゃ?」 学園長の問い掛けに、龍也は 「……さぁ、分かりません」 おどけたその言葉と共に学園長室から龍也は出て行った。
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