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「よかったなー松本。良い貰い手が見つかったじゃないか…。
ちょっと頭が弱いのが玉にキズだけどな?」
担任のハゲ村は愉快そうにケタケタ笑って言った。
「冗談じゃない!こんなヒヨコ頭お断りですっ!何が“ねー”よ!何が“唯ちゃん”よ!気持ち悪いのよ、ヒヨコのくせに!」
「誰がヒヨコだ!?しかも2回も言うな!俺だってお前みたいなミクロンで馬鹿な女は願い下げだね!」
「ば…バカとは何よ!!」
――だいたいミクロはあんたもでしょうが!
「バカだろ?最初のテスト一桁お前だけー」
「あれは…前日に風邪引いて…って…なんで知って…!あんた勝手に見たわね!?最低!覗き魔!」
「見られたくないんなら堂々と机に広げてんじゃねーよ!ミクロ女!」
「…っ」
悔しくて唇を噛む。
「お前ら…夫婦喧嘩は他でやってくれ…」
ハゲ村は呆れたように私達を見ると、深いため息を吐いた。
「「だから違うっては!」」
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