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これって…
――満員電車みたい!
って、そうじゃなくて…
出られない―――!!
「助け…つき」
人波に潰される――ッ!!
お父さんお母さん。
先立つ不幸をお許し下さい。
私はきっと世界で一番親不孝な娘です。
そして世界で一番間抜けな死に方をします。
『13歳少女。入学式で窒息死。』
―――みたいな?
って、そんな死に方は絶対に嫌!
私は身を縮ませた。
「も…ダメ…酸素が…」
――ぐいッ
「――…!?」
私の腕を誰かが引っ張る。
そのおかげで私は人波から出ることができた。
「ぶはっ…一瞬川遊びしてるおばあちゃんが見えた…」
(どこの川だよ)
「おい大丈夫かよ?ピーマンみたいな顔色してるけど…」
「あ…すいません。助けてくれてありがとうございまし…」
…た?
私は顔をあげて驚愕する。
――…!!!!!!
一瞬にして体の血が青くなったような気がした。
だってそこにいたのは…明るいオレンジ色の髪に、両耳にはシルバーのピアス。
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