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好きで、好きで、どうしようも無い人が居ます。
すぐに怒って
「おい!知念それ俺の卵焼き!」
「涼介がこれ以上デブにならない為の僕の優しさだよ。」
少しお馬鹿さんで
「龍太郎それ『ねもと』って読むんだぞ!ばーか!」
「涼ちゃんこれ、『こんぽん』だから」
天然で鈍感で
「圭人ー。俺、前世イギリス人かも!圭人昔イギリス居たから感じない?俺のイギリスっぽさ!」
「……まずは英語勉強しなきゃね」
酷く我が儘。
「お願い裕翔くん宿題見せて~!裕翔くんは俺に優しいよね!」
「山ちゃんたまには自分でしなよ。」
少し哀れんだ顔でそう言うと、俺の想い人である彼はすぐにむくれた顔をして、圭人の方へ走って行った。
「やっぱ俺には圭人しか居ない!今日の俺の弁当と引き換えに宿題しない?」
「えーどうしようかな。ちなみにからあげ入ってる?」
「もちのろん!(キラーン)」
「………その条件のった!」
「よっしゃぁぁああ!圭人だいすき!」
2人で仲良く話しているのはなんとも微笑ましいのだが、思わず肩が下がる。
俺だって山ちゃんの弁当が交換条件だったら宿題したから!じゃなくて、一体いつになったら彼は俺を友達以上に見てくれるのだろう。
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