* もくじ *

2/5
284人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
好きで、好きで、どうしようも無い人が居ます。 すぐに怒って 「おい!知念それ俺の卵焼き!」 「涼介がこれ以上デブにならない為の僕の優しさだよ。」 少しお馬鹿さんで 「龍太郎それ『ねもと』って読むんだぞ!ばーか!」 「涼ちゃんこれ、『こんぽん』だから」 天然で鈍感で 「圭人ー。俺、前世イギリス人かも!圭人昔イギリス居たから感じない?俺のイギリスっぽさ!」 「……まずは英語勉強しなきゃね」 酷く我が儘。 「お願い裕翔くん宿題見せて~!裕翔くんは俺に優しいよね!」 「山ちゃんたまには自分でしなよ。」 少し哀れんだ顔でそう言うと、俺の想い人である彼はすぐにむくれた顔をして、圭人の方へ走って行った。 「やっぱ俺には圭人しか居ない!今日の俺の弁当と引き換えに宿題しない?」 「えーどうしようかな。ちなみにからあげ入ってる?」 「もちのろん!(キラーン)」 「………その条件のった!」 「よっしゃぁぁああ!圭人だいすき!」 2人で仲良く話しているのはなんとも微笑ましいのだが、思わず肩が下がる。 俺だって山ちゃんの弁当が交換条件だったら宿題したから!じゃなくて、一体いつになったら彼は俺を友達以上に見てくれるのだろう。  
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!