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受信メールのアラームが鳴る。
みしまという人物の発言に反応するように、メールが届いたのだ。
差出人名も、みしま。
メールの内容は、同時刻にある少女の元に届けられたものと同内容だった。
眉をひそめたままメールを読んでいると、掃除を終えたようこが部屋に戻ってきた。
「あのねえ、まだ食べてないの? 用意してるんだから、いくら面倒くさくっても食べるくらいはしなさいよ」
「……うるさいな、今込み入っている」
「なあ、一回殴っていい? 充分、殴っても許されるレベルになってると思うのよね」
「…………………」
ようこはぶつぶつ言いながら近寄ってきて、ふと動きを止める。
メールの内容を見たからだ。
「ヒドゥンサバイバル?」
「知っているのか?」
「知ってるも何も、滅茶苦茶有名じゃない。ゲームばかりしてるから、世間の情報に疎いんじゃないの?」
「軽いお前の頭と一緒にするな。ヒドゥンサバイバルは知っている。聞いたのは、これが僕の元に届いた事は、決しておかしな事じゃないのか、という事だ」
ようこは一瞬怒りの表情を見せたが、せいやの言葉の意味を知る為にメールの内容をまじまじと読んだ。
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