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「これはヒドゥンサバイバルの名前を使った、何かのゲームかな?」
「……ようこの知っているヒドゥンサバイバルというのは、どういう内容だ?」
「えーと、先ずミステリー小説でしょ? 話の内容は科学者が作り上げた架空の殺人道具を使って、犯人が殺人を起こすの。それを毎回違う探偵役が、犯人とその道具を暴いていく」
せいやはじっとメールを見つめて、何かを考え込んでいた。
何かを図るように時折カーソルで文章をなぞっては、また考え込んで止まる。
「この内容だと、その小説内の道具になぞらえて見えない相手の道具を模索しながら何かを競い合うゲーム、って事になるのかな? これだけ見ると、よく解らないわね」
「……ここにも書いてあるけど、ゲームをクリアすると何でも好きなものが貰えるらしい。さっき、そうチャットで聞いた」
「チャット?」
せいやはメール受信画面を閉じると、再びゲームサーバーのチャットルームを開いた。
何の事か理解出来ていないようこは、口を開けて見ている。
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