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「……まとめると、詳しい詳細は解らないけど、ヒドゥンサバイバルの名前を冠して実際に何らかの道具も使い、人命に関わるほど危険でゲームに勝つと莫大な報酬を貰える誰かと競い合うゲーム。それを確認出来る相手は、このチャットの中のみしまだけ……」
「何か怖いわよ。もう無視してネット回線切っちゃいなよ」
「相手はこちらの名前も住所もアドレスも知っているのにか?」
せいやは眼鏡の縁を、右手の人差し指と中指で挟んだ。
この仕草は、せいやが何かに対して深く考える時の癖だ。
「……しかし、こいつは僕に喧嘩を売ってきた」
「はい?」
「僕に対して、事もあろうにゲームに怖気づいたか、とか言った」
「いや、それは挑発してるだけであって、詐欺なんて相手にしていたらきりが無いわけで」
「……アナログであろうと、考えながら進行するゲームで僕が負ける筈が無い。将棋やオセロのような長年研究し尽くされたゲームならともかく、人が考えて日の浅いゲームに、僕が負ける道理は無い」
「おーい、あんたが無敵なのはネット上だけだから。そもそも、大まかな概要だけで、肝心の何をするかが書いてないんだから、公平じゃないじゃない」
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