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その学年で一番のワルに臆する事なくいるのがあの人=神谷 龍志(かみや りゅうじ)。
神谷は学年で一番のイケメンで学年に問わず人気が高い。
そんな神谷の迫力(はくりょく)ある声に、村岡は気後れしていた。
「だから……やんのか」
黙り込む村岡に先程より鋭い、日本刀の様な声で切りつけた。
村岡は何も言えずに、しばらく沈黙が続いた。
そんな村岡を助ける様に1時間目を告げるチャイムが鳴った。
それをきっかけに村岡は、チッっと舌打ちをして、中村と高岡を連れて教室を後にした。
するとその直後に先生は教室に入って来て授業を始める。
すぐに授業が始まった為、神谷は優海と一言も会話を交(か)わす事は無く、自分の席に戻った。
授業が始まると、先程は何もなかった様に授業は進む。
その中で優海は、ふと窓に目をやり、空を見上げた。
今日は青い空を覆い隠す様な曇り空だった。
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