ドレッドノートの章

2/8
前へ
/57ページ
次へ
「……ドレッドノートの章だと? 最後は〝あいつ〟だっていうのか?」 「そうだ、ぜ、ミスター大和」 そこはクリスタル調の豪華絢爛なチャペルを思わせる空間だった。 ドレッドノートがいた。彼は来賓席に座ており、大和は隣の席に座っていた。 2人の男の目前に、大きな垂れ幕がある。そこには長門の家紋である孔雀の印が描かれていた。 大和は室内を見渡して言った。 「……アイオワは?」 「あいつがいると雰囲気が壊れる。チャペルの外で待機してもらった、ぜ」 2人の向かいには祭壇があった。それを眺めながら、ドレッドノートは言った。 「……なあ、大和。この物件シリーズ三部作は『仕事・家族・結婚』という3つのテーマによって出来ているんだ、ぜ」
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13166人が本棚に入れています
本棚に追加