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大和は舌打ちをした。
「独占ではなくシェア……さっそく、2014年9月から開始した新作「年収2億の虫貴族」の宣伝か。
多すぎる情報は大切なことを埋もれさせるぞ」
「一理あるけど、だったらなおさら、より凄いもの……凄い物語が目立つ時代に、俺はなる気がするんだ、ぜ」
「何故そう人に物語を勧める?」
「人の人生において、物語は必要不可欠だからさ。大和、君の言う通り、世の中には強すぎる人もいれば、そうでない人もいる。
その代わり、生きていれば誰しもがきっと、人生における重大な選択のY字路に立たされるときがくる。
一人で成長を遂げる子どもはいない。伝えたいのはヒントさ、幸せの一例へと続く、道筋へのヒントさ。最後に選ぶのは本人だけだから……」
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