悲恋

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「……付き合って下さい!」 わざわざ体育館裏に呼び出した意味を考えてないのか、声を張り上げて言われた。 誠意には誠意を、と思い、僕も大声で返事をしてあげた。 「……ごめんなさい!」 僕が大声で断ったのが意外だったのか、ビクッと体を震わせた後、逃げるように走っていってしまった。 それが後に、僕の彼女になる少女との、初めてのやり取りだった。
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