私が生まれた

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私はすくすくと育った。 友達のリリーちゃん達や兄様とたくさん遊んでたくさん笑った。 母様とは毎晩青色の石を持った石像があって月の光が入る綺麗な中庭でいろんな話しをした。 その日にあった出来事を話したり時には昔話などたわいもない話し。 ある日5歳の私はいつも通り中庭に行った。 私「ねぇ母様、今日は何のお話する?」 アリア「今日はね、クリスに大切なお話があるの。」 私「大切なお話って?」 アリア「これをあなたに…。」 母が出したのは掌サイズのオルゴールのような白い箱。 中を開けると木の板に日本でいう家紋の形に宝石が埋め込まれたネックレスだった。 私「これなぁに?」 アリア「これはチャイコート家の女に代々受け継がれているネックレスなの。」 私「何をするものなの?」 アリア「王家が代々持っている"大切なもの"を開けるカギよ。 あなたは今からその"大切なもの"を守る人になるの。」
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