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【レセクト】
重量:0.87kg
全体長:(第二折から柄先端まで)
17.9cm
刀身長:(先端→柄までの三段階)
5.2-7.8-10.5cm
形状:ナイフ(鎌)
用途:近距離戦闘
形態:自傷
小刀サイズの刃物を二ヶ所で折り曲げた様な形状のナイフ。刃が内側に付いているのでナイフと言うより鎌に近いが、動作はあくまでも『刈る』ではなく『斬る』である。
能力は『使用者が自らを傷付けた分だけ攻撃力を上げる』事だが、正確な能力はもっと複雑である。
まず、『レセクト』は十五の『傷』を溜める事が出来る。『傷』とはすなわち『その刃で存在を傷付けた数』を意味し、これが『レセクト』の殺傷力を向上させる。カウントはゼロから始まり、人や物等の存在を傷付けた瞬間に一つずつストックされていく。そして『傷』は、『傷の本体』以外の存在に対して殺傷力を持つのである。
例を挙げよう。まず使用者が十五回自身を傷付けたとする。『レセクト』は『使用者の傷』で充填され、十五の『傷』は他者へ向けられる殺傷力を刃に伝える。威力の程には個人差があるが、一撃で人間を瀕死に出来る程度にはなるだろう。しかし、十五の『傷』を持った『レセクト』で他人を傷した瞬間、十五の『使用者の傷』の一つが、『他者の傷』に置き換えられる。その時点で、殺傷力は『十五の傷』から『十四の傷』へ低下する。更に傷すれば『十三』、『十二』。そして逆に『他人の傷』が一つずつ増すと同時、『レセクト』の使用者に対する殺傷力が上昇していく。
『レセクト』は、相手を傷付ければ傷付けるだけ殺傷力を落とし、相手を傷付ければ傷付ければ傷付けるだけ自分への痛みを強めていく。
これが、『レセクト』の形態が『自傷』とされる理由である。
ちなみに『傷』は『傷の本体』以外の全てに殺傷力を持つ。つまり、『使用者の傷』が七、『他者の傷』が八だとしても、『第三者』に対しては変わらず『十五の傷』の威力を持つ。最も、その一撃で『使用者の傷』か『他者の傷』のどちらかが『第三者の傷』に置き換えらるのだが。
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