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さあ最後の部屋だ!と自分を鼓舞して玄関のチャイムを鳴らした。
ピーンポーン
中から全く反応がない、たぶん無口ゆえにかと思ったが、数分待ってもうんともすんともいわない。
千夏が俺にかわって玄関前でなかに向かって、ふーちゃん、と呼び掛けてみたものの返事は無かった。
春「こちらの方はいらっしゃらないのか?」
千夏に聞いてみると
千夏「たぶんそうだと思う。ふーちゃんが出掛けてるなんて珍しいけど。」
俺はしかたなしに諦めることにした。
そのあと千夏と別れた俺は部屋に戻って適当に晩飯を食って寝るつもりだった。
しかし俺の一人の時間は盛大に打ち破られてしまった。
俺は確かに部屋の鍵を閉めたはずだ。
なのに…
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