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春「つかぬことを伺いますが、波川の学生ですか?」
「そのです、ます口調はやめてくださいー」
春「えっと、…わかった。これでいい?」
すると少女はもう発光してるのでは?と思うくらい輝いた笑顔を見せてくれた。
「いいですー。それで質問の返事ですがー、波川の生徒ですよー。波川の一年生ですよー。やっぱり見えませんかー?」
ここで見えないって言ったらどうなるかは気になるが、明らかにどす黒い空気を発しているため本音は伏せておこう。
春「そんなことないよ。」
するとまたあの神々しい笑顔を見せてくれた。
「ほんとですかー?そう言ってくれたのはお兄さんが始めてですよー。」
春「あの、同学年なんだけど…。」
「私より年上に見える人は全員お兄さんですー。」
目の前の少女の見た目だったら世の波川の男のほとんどがお兄さんになってしまうだろ。
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