4月1日

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春「えっと、保険証で良いですか?」 「ええいいわ。ポストから入れて。」 俺はこの行動にどのような理解をしていいのかわからなかったから、言われた通りにした。 「本当に16みたいね。ごめんね、疑ったりして。今開ける!」 なんか疑われていたらしいが、それが晴れたならよかった。確かに今のご時世、どんな危険があるか解らないからな。 すると部屋のドアが開いた。中からは、顔立ちはきれいに整っているが、ボサボサの茶髪にトレーナー姿の女の子か出てきた。 俺はその女の子を見てなぜかとても懐かしい気持ちとともに恐ろしい寒気を感じた。 なぜだか思い出そうとしていると、目の前の女の子は顔を急に赤らめた。 「もっもしかして、マイダーリン?」 俺はその瞬間、すべてをさとった。 俺の記憶を探る限りこの呼び方をするやつは一人しかいない。昔さんざん俺を追い回してくれた女だ! 春「千夏か…。」 俺はおもいっきり大きなため息を漏らした。 千夏「覚えていてくれたんだね、マイダーリン!まさか同じアパートに住むなんて、これは神が私たちに結婚しろといっているようじゃないか!」 相変わらずぶっとんだやつである。
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