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健人は静かに後ろに下がり、ベンチに腰掛けた。
私は健人を追うように彼の隣に座った。
健人は空を見上げていた…。
会話はなかった…。
私は携帯を取り出し時間を見た。
19時をまわっていた。
「帰るか。」
「うん…。」
健人はそっと夏海の手をとり、ゆっくりと歩き始めた。
公園から2人の家までは5分ぐらいだったけれど、わざとゆっくり、ゆっくり歩いた。
夏海の家に着くと今度は夏海から健人のほっぺにキスをした。
夏海より高い身長の健人に…。
背伸びをしながら…。
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