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「どこから話せばいいかな・・・うん、よし。
まず、美咲が佐久間の妹って話。気づいてると思うけど・・・嘘でした。ごめん」
やっぱりか。それは確かに矛盾が多かったし、そうだよね。
「それと・・・お腹の子」
ドキッとする。
一番聞きたくなくて、聞きたい話。
ドキドキとうるさい心臓に落ち着け、落ち着けと
無駄だとわかっていても言い聞かせる。
「11月が予定日だ。もちろん、産ませてあげたい。美咲が望んでいるからね」
あぁ。
どこかで、わかってたはずなのに。
目の前が、真っ暗だ。
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