それぞれの戦い

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だが、伏見に近づいた途端、伏見の体が発光し、柊の視界が遮られた。 柊は先程自分がいた場所を隠すために霧を移動させていたから、伏見の発光を防ぐことができなかった。 雪月花を前に翳してガードする。 しかし、雪月花に衝撃波はやってこずに、脇腹に大鎌が突き刺さった。 「あああああ!!」 大鎌の刃からは光が発せられ、柊の体を内部から焼く。 「もう諦めなさい。このままじゃあなたの体も……」 伏見は空中で苦しむ柊に語りかけるが、柊は決意のこもった目を伏見に向けた。 「まだ……まだ終わってない!!」 柊は雪月花を片手で掴み、空いた手で大鎌の柄を握る。 瞬時に柄から伏見の手にかけて氷が覆った。
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