13574人が本棚に入れています
本棚に追加
だが、伏見に近づいた途端、伏見の体が発光し、柊の視界が遮られた。
柊は先程自分がいた場所を隠すために霧を移動させていたから、伏見の発光を防ぐことができなかった。
雪月花を前に翳してガードする。
しかし、雪月花に衝撃波はやってこずに、脇腹に大鎌が突き刺さった。
「あああああ!!」
大鎌の刃からは光が発せられ、柊の体を内部から焼く。
「もう諦めなさい。このままじゃあなたの体も……」
伏見は空中で苦しむ柊に語りかけるが、柊は決意のこもった目を伏見に向けた。
「まだ……まだ終わってない!!」
柊は雪月花を片手で掴み、空いた手で大鎌の柄を握る。
瞬時に柄から伏見の手にかけて氷が覆った。
最初のコメントを投稿しよう!