~第一章~

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「あら陽奈乃ちゃんいらっしゃ~い、やっぱり制服も似合うわね~ほら上がって?啓太の方も今さっき終わったみたいだから。」  やっぱり着替えもせずにそのまま来たみたいだ。制服がシワになってもしらないぞ。  そしてノックもしないで部屋に入ってきて中を見回しヒナは一言 「……ん、合格。」  いつものことだ。 「お前制服くらい着替えてこいよ、シワになってもしらないぞ。」 「……ケータだって、制服じゃない。」  ……そうだった、だって着替える時間なんて無かったし…ゲッよく見たら制服糸屑だらけだ。 「おいヒナ、僕着替えるから外」 「いや」 …食い気味に拒絶された、これもいつものことだ。  仕方ないので廊下で着替える、といってもたまにドアの隙間から着替えを盗撮してあとで揺すりのネタに使ってくることがあるので気が抜けない。  今日は盗撮の気分じゃなかったらしい、部屋に入るとヒナは体育座りでベッドを背もたれにし、股にクッションを挟むという、ちょっと女の子としてどうなの?という感じがするいつものポーズでゲームに興じていた。
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