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ともあれ僕のHPがガッツリ削られる事件はあったがなんとか高校生活第一日目は終わり、あとは帰るだけだ。
まだ新品のスクールバッグに荷物を詰め、配られた時間割に目を通していると─
「やあやあテンパり君、お前に初っ端からカマすような度胸があったなんてなぁ、見直したよ。ププッ」
「…テンパ、帰るよ。」
─バカとお姫様がやって来た。
「変な名前で呼ぶなよ、ちょっとボーっとしてただけで、別にテンパってない。あと僕は天然パーマじゃない。」
─このバカの方は綿谷万輝(わたやばんき)うちのマンションの近くに住んでいて中一のとき同じクラスになって以来、何かとツルむことが多い、底抜けに明るくていつも新しい遊びを追求してるようなやつだ、尊敬してるのは所ジョージらしい(最近ダテ眼鏡をかけだした)
「そんな怒るなよ啓太、第一印象としてはバッチリだったじゃないか。」
「僕はもっと静かにスタートするつもりだったんだ。」
「そんな悲観しなくたって誰も気にしちゃいねぇよ、クラスで一人はああいうことやるもんだって。」
「その一人にはなりたくなかったんだよ…はぁ。」
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