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電話をかけてきたのは宮川さん。
『もしも~し』
『お疲れ様。電話大丈夫と?』
ドキドキする。
まぁ、意識してるのはバレバレだと思う。
『うん。今は移動中だから大丈夫だよ~』
宮川さんの声が甘く聞こえるのは、電話だからだろうか?
『忙しいんかぁ…なんか、別にメールしたのも深い意味はないんやけどさ…』
ツンデレな私はバレバレな強がりを見せてしまう。
『そっかぁ。暇があれば、ゆきこちゃんに会いに行くんだけどね~』
意識してるのはバレバレで、甘く聞こえた声にやはり間違いはなかった。
『うん…会いたい…』
我慢できなかった。
ずっと自分の中に隠していた感情が溢れ出る。
『今度、時間作ってゆきこちゃん家行くね』
『…うん。約束ね』
それから他愛ないのない会話をしてから電話を切った。
まだ、ドキドキしている。
宮川さんに…会える。
いつになるんかな…
ずっとそのことが頭の中でグルグル回っていた。
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