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あの電話の日から、私と宮川さんは毎日のようにメールや電話をしだした。
そして一週間が経った。
今日は休みだ。
昼過ぎまで寝てようと思ったが、宮川さんの電話で起こされた。
『おはよう~。ゆきこちゃん、いつまで寝てるの?』
『ん~……おはよう…だって何も予定がないの久しぶりだもん…』
『あれ?今日何も予定ないの?』
『うん。ないよぉ』
『そっかぁ。今ね、ゆきこちゃん家の近くにいるよ~』
『へぃ!?』
宮川さんの一言で目が覚めた。
おそるべし。
『今ゆきこちゃん家の近くなんだけどね、詳しいとこわからないんだよね~。教えてくんない?』
『え…でも来んとやろ?』
『ん~?少しだけど、ゆきこちゃんの顔見たいと思ってね~、ダメ?』
『ふぇぃ!?』
完全に予想外の展開。
一瞬、SoftBankの白戸家のお兄さんの【予想外デース】のシーンが蘇った。
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