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…生きている?
僕はゆっくり目を開けた。
目の前にいたのはバンギラス。…の背中。
誰かと話をしているようだ。
「どうだった、残りの二人は」
ここは大きなテントの中のようだ。僕は布団に寝かされている。
「駄目です。どちらもひどい物で…あ、気がついたみたいですよ?」
サーナイトだ。声からすると雌みたいだ。バンギラスの肩越しにこっちを見ている。
「おお…気がついたか…気分はどうだ?人間さん?」
「あなたは?」
「俺か?俺はバング。ヘルフリッツ軍の小隊長だ…君は?」
「ジャック…です…」
「私はサーラ、隊長の部下です。」
「どうして僕を殺さないんですか?」
「どうしてって…殺す理由が無いだろう。それに、勘違いしているようだな」
「勘違い?」
「君らを追っていたのは西のサイトワール軍だ、さっきも言ったが俺やサーラは東軍、ヘルフリッツ軍だ」
ヘルフリッツ…?そういえばバンギラスの着けている鎧は青い。追って来た奴らは朱色だった。
「俺達はパトロールをしていた所、火炎放射らしき光を見たんで急いで駆け付けたのさ」
「それであなた達を発見。サイトワール軍を殲滅し、あなた達を保護したのよ」
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