0人が本棚に入れています
本棚に追加
「おーい!おーい!」
お兄ちゃんがお姉ちゃんを起こそうとしています。
けれど、お姉ちゃん。まっっったく起きる気配がありません。
「しっかたない。優斗~。俺たちだけで始めるぞ~」
「うん。にぃに」
「よし!じゃあ読者のみなさんに挨拶するぞー!」
「ぞー!」
「ちょっと待てぇぇぇぇぇ!!」
お姉ちゃんが急に跳ね起きました。
「どうして私抜きで始めようとしてるの!?」
「え~。起こそうとしたのに起きないから?」
「殴ってでも起こしてよ!」
「えー。じゃあ、ほい」
バキッ!!!
「っっったぁあああ!!何で今殴ってくるわけ!?」
「だって今殴ってでも起こせって」
「どう見ても起きてるでしょ!?」
ギャーギャーと騒ぎ始めるお兄ちゃんとお姉ちゃんを差し置いて、弟くんは一言
「よろしくね!」
無意識に一人、出番を掻っ攫っていましたとさ。
「だーかーら!起きてなかったら殴れって言ったの!」
「起きてないかと思ったんだよ!」
「明らかに起きてるでしょ!?」
お兄ちゃんとお姉ちゃんの喧嘩は、まだまだ続くようです。
最初のコメントを投稿しよう!