第1章

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カーテンから零れる柔らかい朝日で目を覚ます。 隣にはまだ眠りの国にいる幸子さん。 その温かさが心地好くて抱き寄せると、 身じろいて無意識にくっついてくるのが愛しい。 綺麗な黒髪。 肩より少し長めのそれを弄んでいれば幸子さんが薄く目を開ける。 「おはよ。」 そう声を掛ければ吐息としか思えないほど小さな声で返ってくる。 それがまた愛しい。 .
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