第1章

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でもさ? 幸子さん、 タオルケット持ってかないでよ。 いくら男でも隠すもの無しにベッドの上で全裸って恥ずかしいんだよ? 「幸子さーん?」 「しーっ。」 テレビから目を離さずに人差し指を口に当てる。 ……なんかムカつく。 仮面ライダーに負けてるのも。 子供扱いされてる感じがするのも。 てか、子供なのは幸子さんだし。 ……こういう発想が子供だってのは認めるけども。 それにしてもちょっとくらい相手にしてよ。 「幸子さん。」 こっちを向かないのをいいことに下だけ履いてソファーに座っている幸子さんの首に腕を絡ませる。 背後からの襲撃に一瞬だけ身体を強張らせたものの目はテレビから離れない。 面白くない、さすがに。 .
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