涼宮ハルヒの寝顔

夏の合宿の後のきつーいテストも終えひと段落のついた頃のある日

「遅いな…ハルヒ」

文芸部……今は部室にて、俺は古泉とボードゲームをして、ハルヒを待っていた。
今日ミーティングをしようと言い出したのはハルヒで、他のメンバーはちゃんと時間通りにここへ来たというのに、ハルヒはまだこない。
もうすぐ５時になる。
もう太陽が山にしずみかけていた。
古泉とゲームをするのも飽きてきたし、朝比奈さんは何だか落ち着かない様子でいる。
長門は相変わらず小難しい題名の本を読んでいる。

「涼宮さんが遅刻なんて珍しいですね」

古泉の一言に不覚にも納得してしまい、じゃあ俺たちはどうすればいいんだと思ってみたりする。
今日のミーティングは、４時から始まる予定だったんだ。
絶対来なさいよ！いいわね？と念を押されたのも覚えてる。
なのに、来ないのはおかしい。
いつものように静かに無表情で読書をしていた長門が、小さな声で言った。

「教室…」

ただの独り言かもしれなかったが、宇宙人である長門がハルヒを何かで察知したなら、それは当てになるかもしれない。

「…仕方ない。俺がを見てくるよ」