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溜息をつきながら、部室を後にする。 「いってらっしゃい」 振り返ればニコニコスマイルの古泉と、まるで、天使のようなメイド服姿の朝比奈さんが手を振っているのが見えた。 長門の言われたとおりに教室へと向かうと、誰もいないはずの教室の窓際に寝息を立てて眠っている女子生徒を発見した。 …涼宮ハルヒである。 「何で寝てるんだよこいつは…」 俺は溜息をつきながら、窓際の席まで近づいた。 そこには普段のハルヒとは思えないほどの可愛らしい寝顔があって、俺は不覚にもドキッとしてしまった。 「なんなんだ、おい、相手は涼宮ハルヒだぞ!俺!」 思わず声になるほど、自分の胸の高鳴りにツッコミを入れたかった。 きっと、見慣れないものを見てしまったせいで心臓が驚いてるだけなのだ。きっとそうだ。間違いない。 俺はそう言い聞かせて一度深呼吸をすると、ハルヒを揺すって起こすことにした。 「ほら、起きろよ。風邪ひくぞ。ミーティングはどうすんだよ」 何度も揺すり、ハルヒを起こす俺。 耳元で大声を出しても起きないハルヒは、相当深い眠りへ落ちているようだった。 「どうするかな…」 どうしたら良いのか考えつつ、ハルヒへと目を落とす。 ハルヒの寝顔を見ながら、そういえば不思議発見のために不思議探索パトロールを3日連続でしたというのを今日の朝ぼやいてたのを思い出した。 ハルヒの顔に掛かったサラサラの髪の毛を手に取りながら、呆れつつも目を細めた。 自分にはそこまで熱中できることっていうのがないから、少し羨ましい。なぜだろう… 「うーん……キョン……」 「うわっ!」 「何するのよ!キョン!?」 先ほどまでぐっすり眠っていたハルヒが突然言葉を発し、俺はハルヒの髪を触っていた手を慌てて引っ込めた。
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