幕開け、Ⅱ

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「さきほどは失礼しました」 少女は最初した礼よりもさらに、深々と礼をした。 アオは慌ててそれを止めた。 「気にしないでくれ。それより君、名前は?」 「挨拶が遅れました。私はローランド様に使えております、リ「ローランド!?貴女、ローランドにつかえているの!?」 それまで静かに二人を見守っていたエミネルだったが、『ローランド』と聞いた瞬間、アオを押しのけ少女に詰め寄った。 たが、少女は臆することなく、淡々と答えた。 「はい、つかえております」 「そうだったの。ローランドは元気?最近は全く会いに来てくれなくて…。私が寂しがってったって伝えてくれる?」 「はい、もちろんでございます」 「ありがとう」
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