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新井亮太は絶対絶命のピンチを迎えていた。初めてのテニスの試合、ゲームカウント5ー6の30ー40相手のサーブで、亮太はあと1ポイントで負けてしまう。
(30ー40か。疲れたなぁ。ここで勝っても次は勝てないだろうなぁ。)
と考えていた。そして迎えたレシーブ。相手の1stサーブは亮太のフォアハンド側に入ったが、亮太は
「バシッ」
とネットに掛けてしまった。その瞬間亮太の負けが決定した。審判が色々と言っている間に亮太は、
(あぁ、負けちゃった。まぁ早く帰れるからいいか。このスコアなら先生もガタガタ言わないだろう)
と思っていた。そう亮太は試合にあまりやる気が出てなかったのだ。
「ありがとうございました」と言って、コートを後にした。
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