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その間、私は明子を抱き締めてずーと泣いていた。
部屋中を捜し回って本当に母が居ないのを確認した秀司が泣きながら、私達の所に戻って来た。
『姉ちゃん、本当にお母ちゃん何処にもおらんかった…』
最後の方の言葉は声にならなかった。
『お父ちゃん。これからどうすると…私達どうなるん？』
『お前達泣いてもお母ちゃんは帰ってこん。真由美お前が一番上なんやから、秀司や明子の面倒をみれ。俺も出来る限りの事はするから…秀司もアキも姉ちゃんの言う事をちゃんと聞きなさい。これからは、皆で協力しあっていきなさい。』
と言い父はそのまま仕事に出掛けて行った。
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