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「“フィジカル・ディスチャージ”」
バチバチバチッ
「ほう、上級魔法を詠唱破棄とは。これは見事だ」
「まだ続けた方がいい?」
俺が使った魔法は雷の上級魔法。
自分の体の周りに魔力を纏い、それを雷に変化させて雷を纏う魔法だ。
ちなみにこの魔法は基本物理攻撃を防ぐための雷属性唯一の防御魔法だが、雷に変化させる魔力を爆発的に放出することにより、その魔力の量に見合った強力な放電を自分の体を中心とした全包囲に放つことができ、攻撃魔法としてもかなり有効だ。
俺が試験官に尋ねたのはそれをするか否かということだ。
「いえ、結構です。上級魔法を詠唱破棄できただけで十分学園へ入学できる基準を越えています。
結果を楽しみにしていなさい」
それはつまり合格、と?
「あざっした」
そして俺は部屋を去り、入学試験を終えた。
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