卒業

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(入学試験ってもちょろいもんだなぁ) 筆記はテキトー。 実技はかんぺき。 俺なんか所詮そんなもんだ。 「ねぇ、ちょっと」 「あ?」 不意に後ろから声をかけられた。 振り向くとそこには一人の金髪美少女が。 「なんか用?」 「あんた、何者?」 …いきなりなんだ? 「それはこっちの台詞だ」 「いいから答えなさい。あんたさっき上級魔法使ってたでしょ。それも詠唱破棄で」 ホントに何なんだこいつは。 「使ってねぇよ」 「嘘つかないで。私は試験の様子を全て把握してるの。あんたが使った魔法もわかってるわ」 それなんてカンニング?
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