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「はいよ」
「ど、どうも」
武器弾薬庫前にて利弥は素っ気ない武器科隊員から89式小銃と9㎜拳銃、更にそれぞれの弾倉を受け取った。
銃と弾倉のズッシリとした重みが手に伝わる。演習以外では使ったことはない。
9㎜拳銃は大腿部のホルスターに納め、89式小銃のコッキングレバーを試しに引く。
「よし」
動作に異常はない。
既に防弾チョッキを着込み、そこのポーチに弾倉を詰め込む。
他のポーチには絆創膏、銃の整備用品や非常食などが詰め込まれていた。
最後にヘルメットを被り顎紐を留めた。
「三橋、早よ来い!」
「は、はい!」
北沢の怒鳴り声が聞こえ、三橋は分隊員達の元に戻る。
他の隊員達も準備万端であり、武器庫のすぐ隣のトラックに乗るところだ。
「置いてくぞ!」
「スイマセン!」
北沢に急かされ三橋も荷台に乗り込む。その後から北沢が文句を垂れながら乗り込む。
「オーケー、出してくれ」
最後に北沢が人数を確認し、出発の合図に荷台を叩く。
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